「30歳会社員 生涯現役」 希望が47%

「朝型か?夜型か?」なんて話もあるように、理想の「働き方」や「職場環境」「キャリア」は人それぞれ。そこで30歳独身ビジネスマン200人に、二択でアンケート調査を行った。
<理想の「勤務スタイル」>
・朝型勤務 75.0%
・夜型勤務 25.0%
「朝型勤務」(7~16時)が「夜型勤務」(11~20時)を圧倒する結果に(ともに残業は1.5~2 h/日を想定)。伊藤忠商事が20時以降の残業を原則禁止、早朝に割増賃金を支給している例が有名だ。政府も推進しているが、「夜型」からは悲鳴も…。
<理想の「職場の雰囲気」>
・アットホーム 38.5%
・ビジネスライク 61.5%
以前、20~30代ビジネスマンを対象に行った調査でも、「飲みに積極的に誘う」(68 .7%)より「飲みにまったく誘わない」(31.3%)上司の方が好感度が高かった。ただ、「アットホーム」派も4割に上るところをみると、かつての日本的な(?)会社を望む人も少なくない。ちょうど良い温度感の職場を探すのは難しそうだ。
<理想の「人事制度」>
・実力主義 72.0%
・年功序列 28.0%
「実力主義」を支持する声がこれだけあるのは、現状に不満を覚える人が多いということ。「平成26年賃金構造基本統計調査」によれば、30代前半の平均月収は27.63万円、対して50代前半は42.26万円。確かに自分よりできない年配社員がいたら、不満だろう。
<理想の「キャリア」>
・スペシャリスト 59.0%
・ゼネラリスト 41.0%
スペシャリストが多数派に。ただし、DODAの「職種別年収データ」では、IT系だと「プロジェクトマネジャー」が619万円なのに対し、「研究開発」は580万円。「企画/管理系」だと、「経営企画/事業企画」が680万円、「商品企画・開発」は511万円とやや専門職が不利な印象だ。
<理想の「仕事人生」>
・生涯現役 47.0%
・早期リタイア 53.0%
「早期リタイア」が圧勝かと思いきや、「生涯現役」とほぼ互角。総務省統計局の平成24年の報告によると、65歳以上の就業者は595万人、65~69歳の就業率は男性で46.9%。年金支給が期待できない昨今、リスク回避も含めて仕事を続けたい人が多いのか…。それとも「男の人生は仕事!」という前向きな感覚か…?
早期リタイアをしなければ、30歳ビジネスマンがリタイアするまで、あと35年は働き続けることになる。気が遠くなりそうだが、できるだけ、理想的な環境で自由に働きたいもの。そのためには、環境を選べるようなほどの実力をつけるのが一番の近道かもしれない