top of page

若手社員6割 「社長は尊敬できず」

「(勤務先の)社長を尊敬していますか?」――そう聞かれたら、皆さんはどう答えるだろう? 著名なカリスマ経営者が率いる会社なら、「YES」と答える社員が多いだろうか? それとも実際に下で働くのは大変? ともあれ、世間の社長がカリスマ経営者ばかりでないのは事実。そこで20~30代の男性会社員200人に、自社の社長を尊敬できるか、ストレートに聞いてみた!(協力/アイリサーチ)

〈自社の社長、尊敬できる?〉


・(どちらかといえば)尊敬できる派 38.5%
・(どちらかといえば)尊敬できない派 61.5%


やはり「尊敬できない」が多数派に。東京商工リサーチによると、2014年の全国社長の平均年齢は60.6歳。大半は、今回調査したビジネスマンたちの倍以上のキャリアがあるわけだが、それでも敬えないのはなぜなのだろうか? 「尊敬できない」派にその理由を聞いてみた。

〈社長を尊敬できない理由TOP5〉
(9の理由からあてはまるものすべて選択)
1位 なにやっているかよくわからないから 48.0%
2位 従業員を大切にしないから 22.8%
3位 キレイごとばかり言うから 17.1%
4位 独裁者のように威張っているから 15.4%
5位 目先の金儲けしか頭にないから 13.8%
5位 ただのお飾りだから 13.8%

※番外
6位 なんのビジョンもないから 13.0%
7位 責任をとらないから 11.4%

半数近いビジネスマンが「なにをやっているかよくわからないから」に票を投じ、ダントツ1位となった。「雲の上の存在」なんて言われるように、社長との「距離の遠さ」が浮き彫りになった結果だろう。

また、2位の「従業員を大切にしない」は、待遇面への不満がうかがえる。アメリカでは「社長の年収は社員の300倍」という調査結果もあるが、日本でも格差拡大が続けば、この不満はさらに高まる恐れも…!? ほかにも、世の社長が見たらがっかりしそうな理由が並んだ。

日本では中小企業を中心に「社長」の世代交代が進まず、社長の平均年齢は高齢化の一途を辿っている。そうした停滞感も「尊敬できない」一因かもしれない。一方で、定期的に社長交代があるような大企業だと、一般社員が社長の顔を拝む機会は、せいぜい年に数回程度。尊敬できる人か判断できるほど社長の人物像を知らない…というケースも多いのだろう。どうせなら、「尊敬できる社長」の下で働きたいものですけどね…。

bottom of page