誕年下上司のタメ口

親しみやすく感じることも、馴れ馴れしく、無礼に感じることもあるという両面を持つのが「タメ口」。相手との距離を縮めようとタメ口で話しかけたら、失礼なヤツだと思われてしまった…なんていう事態は避けたいところ。そこで、「タメ口をきかれるとイヤな相手」について、20~30代の社会人男性200人にアンケート調査を行った(協力/アイ・リサーチ)。
●タメ口をきかれたらイヤな相手TOP10
(全18項目のなかから複数回答)
1位 初対面のアパレル店員 22.5%
2位 初対面のバーテンダーやタクシー運転手など 16.0%
3位 合コンで初対面の女性 13.0%
4位 (職場では年次は先輩だけど)年下の同僚 12.0%
5位 ラーメン屋や居酒屋といった職人気質な感じの飲食店の、初対面の店主 10.5%
6位 年上の部下 9.0%
7位 同い年の取引先 7.0%
7位 年下の上司 7.0%
9位 プライベートで会う年下の趣味友達 5.5%
10位 (職場では年次は後輩だけど)年上の同僚 5.0%
※番外
タメ口で話されるとイヤだと思う人はいない 51.0%
「イヤだと思う人はいない」という人が半数以上と最多ではあるものの、逆にいえば、半数近くはタメ口をきかれることに抵抗を感じるケースがある模様。なかでも目立つのは、上位5位中3つもランクインした「サービス業の従業員」によるタメ口。お店のジャンルにかかわらず、接客でのタメ口を嫌う人は多いようだ。上位5つに寄せられたコメントは以下の通り。
●1位 初対面のアパレル店員 22.5%
「接客は馴れ合いじゃないと思うからダメ」(30歳)
「初対面でタメ口を言うような店では買いたくない」(33歳)
「サルエルパンツをすごく勧められて断っていると、『ほんとに冒険しないんすね』と半ばあきれ顔で言われ、腹がたった」(29歳)
「服は自分で選びたいからそっとしておいて欲しいのに、話しかけられてくる上にタメ口だとイラッと来る」(28歳)
●2位 初対面のバーテンダーやタクシー運転手など 16.0%
「別のことに集中したいのに、会話がうっとうしく感じる」(32歳)
「丁寧すぎなくてもいいが、サービス業である以上、ある程度は言葉遣いに気を付けてほしい」(38歳)
「客に対して失礼」(35歳)
●3位 合コンで初対面の女性 13.0%
「初対面でのタメ口は育ちを疑う」(33歳)
「いきなりタメ口はちょっときついです。性格がいい方ならきちんとしていると思います」(31歳)
「最初からなれなれしいのは好きじゃないから」(26歳)
「生理的に無理」(27歳)
「男に慣れている感じがイヤ」(26歳)
●4位 (職場では年次は先輩だけど)年下の同僚 12.0%
「基本的に年下からのタメ口は抵抗がある」(30歳)
「馬鹿にされている気がするから」(33歳)
「年齢は重要だから」(26歳)
「社会人としてはどうなのか、と思う」(39歳)
●5位 ラーメン屋や居酒屋といった職人気質な感じの飲食店の、初対面の店主 10.5%
「しゃべるより美味しい料理を作ってほしい」(28歳)
「客商売なのだから、敬語で当たり前」(39歳)
「お客である私が気を使わなければならないので、こういう店には行きたくない」(38歳)
共通するのはやはり「馴れ馴れしい」「失礼」といった意見。もっとも、「年上の部下(9.0%)」「年下の上司(7.0%)」のタメ口は冷静に(割り切って?)受け止める人が多いようで、9割以上の若手ビジネスマンは「タメ口でもOK」と考えているようだ。
一方、「タメ口をきかれてうれしかった」というエピソードも寄せられた。
●タメ口をきかれてうれしかったエピソード
「もう少し仲良くなりたいなと思った人がタメ口になってくれたことで、話しやすくなった」(39歳)
「マラソン大会で偶然一緒に走っていた人と、タメ口で励ましあいながらゴールまでたどり着いた。タメ口で話していたことで心が折れずに済んだ」(32歳)
「年下の女性には気を遣わずタメ口で話してもらった方が、距離を縮めてほしがっているような気がしてうれしい」(28歳)
「職場の飲み会で初対面の同僚から互いにタメ口で話すことを提案され、一気に打ち解けた」(37歳)
「馴れ馴れしい」と思われるか「打ち解けられる」と思われるかは、結局は「相手と場合次第」なのか…? その見極めが、やっぱり難しい!?