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「20時以降に食べると太る」は嘘?

「ダイエットしたいなら、夜8時以降は食べるべきではない」という噂…。雑誌でもモデルさんが同様のことを心がけていると言っているけれど、なぜ「8時」なのでしょう? 小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生に聞きました。
 

「夜8時というのは、多くの人が夜11時~12時くらいに就寝する前提で算出された数字だと思います。8時という時間が大切なのではなく、覚えておきたいのは『就寝の3時間前までに食事を済ませること』です。就寝前の3時間ほどは、多くの人がお風呂に入ったり、テレビを観たりとゆったりと時間を過ごしますよね。眠りに就く準備に入るこの時間帯は、自然と行動量が減り、カロリーを消費しにくくなります。そのため、この間に摂取した飲食物のカロリーは蓄積され、皮下脂肪としてつきやすくなるのです。このことから、就寝3時間前までに食事を終えることが推奨されています。つまり、夜8時に食事をして、その1時間後に眠っているようでは意味がありません。普段1時に眠る人は夜10時までに、夜中3時に眠る人は0時までを目安に、食事を済ませるようにしましょう」

こだわるべきは「夜8時」という時間ではなく、「就寝の3時間前まで」というタイミングだったのですね! そして小林先生によると、さらに注意すべきは夕食の内容だとか…。

「ダイエットのためにも、健康のためにも、夕食にあまり脂っこいものは食べないほうがよいでしょう。油をたっぷりと使った揚げ物や炒め物は、胃の中で消化するのに7~8時間かかります。胃に負担がかかった状態で眠ってしまうと、睡眠中に胃酸が逆流して翌朝まで胃もたれが続くことも。その結果、朝食を抜いてしまい、昼夜に過食する傾向が増すので、ますます太りやすくなります。消化管に負担をかけないためにも、ダイエットのためにも、朝昼はしっかり食べて、夜は軽めにするのがベターです」

夕食は就寝の3時間前までに、脂っこいものを避けて軽めの食事を摂ること。そうすれば、翌朝はお腹が空いた状態ですっきりと目覚め、朝と昼はしっかりといただくことができ、好循環に。「なにがなんでも夜8時までに食べなきゃ!」と焦るのではなく、生活に合わせて体に優しい食生活を心がけることが、ダイエットへの近道と言えそうです。

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