洗濯物のシワを防ぐ7つの簡単テク

着ようと思った服にシワを発見し、出かける前にあせった経験はないだろうか。ビジネスマンにとって、清潔感のある服装はマナーのひとつ。せっかくキレイに洗濯してあっても、シワのついたシャツでは雰囲気が台無しだ。「アイロンをかければ…」と言う人もいるかもしれないが、若手ビジネスマンのなかには、家にアイロンがない人もいる。いったいどうしたらアイロンなしでも洗濯後にシワをつけず仕上げることができるだろうか?か。
「シワの正体は、本来の位置からズレたところで固まってしまった、繊維の水素結合。この分子の結びつきは、水分を含ませることで簡単にほどけて元の状態に戻ります。寝癖を直すときに髪を濡らす人も多いでしょう。あれと同じ原理を利用すれば、アイロンがなくてもシワは取れますよ」
そう教えてくれたのは、お洗濯マイスターの山縣義文さん。そこで、アイロンなしでシワを取る7つの方法を山縣さん伝授してもらった。
1)洗濯して干す際に「洗濯ジワ」を取っておく
シワがある部分を水で濡らし(もしくは脱水直後)、衣類を振って、上下、左右、斜めに軽く引っ張る。さらに両手でたたくなど手わざを使ってシワの部分を伸ばす(綿素材であれば、ここでもう一度水に濡らしておくとシワが取れやすい)。
2)袖口、裾にタオルを詰めて干す
洗えるスーツなら、シワがある部分を水で濡らし(もしくは脱水直後)、上着なら両袖口にタオル、ボトムなら裾にバスタオルを詰めてハンガーに干す。タオルの重みで繊維が伸びて、シワが取れやすくなる。
3)本など、自宅にある重いものを載せて伸ばす
気になるシワの上に重しを載せて、シワを取る原始的な方法も効果アリ。しかし、ずれた位置で圧がかかってしまうとかえってシワが悪化することもあるので、基本的にはハンガーなどにつるす方がおすすめ。
そのほか、こんなポイントも重要だとか…
4)脱水時間を短めにする
5)柔軟剤を使用する
6)衣類を1枚ずつ洗濯ネットに入れて洗濯する
7)洗濯終了後は洗濯槽に入れっぱなしにせず、すぐに取り出して干す
いずれも共通しているのは、脱水後はすぐに取り出し、正しいカタチに整えて干すこと。洗濯物は、水分を多く含んでいたほうが、それ自体の重さで下に引っ張られるのでシワがつきにくい。また、洗濯ネットに入れて洗濯機に投入すれば他の洗濯物と絡むことで発生するシワも防ぐことができるという。
もちろんアイロンが家にあるという人も、これらの知識を活かせば、アイロンがけの手間も時間もグンと短縮できるはずだ。