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炎上女優、清純ヒロインに挑戦!?

大学生の主人公・矢島健一(佐野和真)が恋とケイリンに打ち込む、青春スポ根映画『全開の唄』が、いよいよ公開される。聞けば、本作は撮影から3年の月日を経て晴れて公開にこぎ着けたのだとか。

「面白くないからじゃないですかね」

耳を疑う推測をあっさりと口にしてしまうのが、本作で“ヒロイン的な立ち回り”の高峯 椿を演じる中島愛里さん。誓っていうが、つまらない作品ではない。

「いや、興味を持つ人が少ないだろう…ということですよ。雑な部分が見えるかもしれないですけど、従来作品の概念を覆す意味でかなり面白く仕上がっていると思いますよ、うん」

なかでもめっぽう面白いのが、椿。これがなかなかのくせ者なのだ。

「演じるのは楽しかったですね。もう振り切れて“ビッチ”で。逆に共感をおぼえていただけると思いますよ。それこそ“全開”でほしいと感じるものを正直に取りに行っているだけですからね。演じる側としても愛しく思えてくるというか。私、なぜか性悪な役を演じることが多いんですよ。現場でも『怖い』って言われてしまいました。…まあ、役者冥利に尽きますよね」

このようにあけすけに話してしまうのは、このインタビューに限ったことではない。先日、『ゴッドタン』(テレビ東京)の企画「飲み姿かわいいグランプリ」で、「若手の舞台俳優は、夢ばかり語る割におごりもしないで、しょうもないヤツが多い」と発言し、物議を醸したこともあるくらいなのだから。

「ネットニュースで話題になって、具合悪くなっちゃいました。意外とメンタル弱いみたいで。友だちからは好意的な反応が多かったですね。『よく言ってくれた!』とみんないうんですけど、なかには『おまえだよ!』というのもありました」

細かく炎上のタネを落としていくのは、サービス精神のなせるわざ…かと思いきや。

「いや、ぶりぶりしてたりゴマすったりするのがイヤなんですよ。心の中のありのままをそのまま言ってしまうんです。だから友だちも、本当に腹を割って話せる数人しかいません。上辺だけの付き合いは絶対イヤですね。『今度ごはん行こうよ』とか言われても、それ本当か?と」

性格が悪いわけでも、意図して炎上させているわけでもなく、ホンネを正直に口に出してしまう損(?)な性分なのだ。

「テレビに出ている姿を友だちが見て『普段通りの愛里だね』と言われました。でも『ホンネを公共の電波に乗せる人はいないよ』って」

とはいえ、炎上転じて『ゴッドタン』で準レギュラー扱いになったこともあり、ホンネキャラはバラエティに向いているように思えてならないが…。

「いやいや、トークバラエティだけは絶対にイヤだってマネージャーにずっと言っているんですよ!ぶっちゃけキャラや無礼キャラとか、キャラを演じている人も多いし、身をすり減らして人もいるけど、終わったら何も残らない気がするんですよ。それに私、ホンネしか話せないし!」

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