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疲れがとれない原因!? 自律神経を整えるコツ

朝起きられない、疲れがとれない、太りやすいなど、様々な症状の原因として言われることの多い「自律神経の乱れ」。よく聞くフレーズではあるけれど、自律神経が乱れるとはどういうことなのだろう? 日常の生活でどんなことに気をつけていたら自律神経を整えることができるのか、パーソナルトレーナーの窪田侑記さんに伺った。
 

■自律神経は交感神経と副交感神経でできている

窪田さん「自律神経とは、血液の流れや消化吸収、呼吸などの活動を調整するために働く神経のこと。自分の意思とは関係なく、体温調節や心臓を拍動させたり、汗を体外に排出したりと生命維持に欠かせない役割をしています。

自律神経は大きく交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経は、体や脳を活動的に動かしている時やお昼間に活発に。また副交感神経は反対に、安静時や夜間に活性化します。自律神経が乱れているというのは、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできていない状態。忙しい現代人は交感神経が優位になったままの人が多いと言われていますが、体をリラックスモードにしてくれる副交感神経が働きづらいと体の疲れがとれにくくなり、寝付きが悪い、眠りが浅いなどといった事態を招いてしまいます。

また、交感神経は脂肪の分解や燃焼にもかかわる神経。切り替えができなくなると脂肪が燃焼しにくくなってしまうことも。自律神経が乱れた結果、太りやすく痩せにくい体質になってしまっては大変。交感神経と副交感神経の働きが乱れないように生活を送ることが、ダイエットする上でも大切なポイントなのです」

■生活の乱れ=自律神経の乱れ!丁寧な生活を意識してみて

窪田さん「自律神経が乱れてしまう原因としては、夜更かし、運動不足、夜間に蛍光灯の明るいところに長時間いる、寝る直前までテレビやスマートフォン(携帯)・パソコンのブルーライトを見ている…などが挙げられます。日中の交感神経優位、夜間の副交感神経優位を保つことが自律神経を整える鉄則。すでに昼夜が逆転していたり、なにかしらの不調を感じているという人は、次のことに気をつけてみて下さい。

1:まず規則正しい生活をする。
食事の時間や睡眠の時間を毎日ある程度決まった時間にして、生活のリズムを体になじませましょう。夜は間接照明を使う、寝る1時間前はテレビやスマホ、パソコンを見ないようにするなどして明るすぎるところを避け、寝るためのリラックスタイムを作ってください。反対に、朝は太陽の光を存分に浴びて体内時計をリセット。夜ぐっすりと眠るためにも、日中に光を浴びるのが大切です。

2:シャワーですませずに湯船に浸かる。
しっかり湯船に浸かることで体がリラックスモードに。副交感神経優位にすべき夜に入浴することをオススメします。あまり温度が熱すぎると逆に交感神経が優位になってしまうため、お湯の温度は40度まで程度にとどめてください。

3:運動をする。
現代人は体を動かさないのにデスクに座って、頭だけ活発に動かしています。これは体にとっては非常にミスマッチな状態。自律神経のバランスが崩れる大きな要因です。ミスマッチな状態をリセットするために、とにかく体を動かしてみてください。

4:タンパク質多めの食生活を心がける
卵やお魚、お肉、豆腐や納豆、プロテインなど、朝食にタンパク質をたくさん摂ってください。朝のタンパク質は交感神経に働きかけ、体をシャキッと起こしてくれます」

■体の不調は自律神経の乱れからやってくる

窪田さん「何かしらの体調不調を感じているという方は、一度自分の生活リズムを自律神経の観点から見てみてください。自律神経を乱さないように気をつけるだけで、今感じている不調はどんどん解決していくはずです。悪習慣を改めて自律神経がうまく働くようになれば、健康面でもダイエットの面でも充実した毎日が過ごせるはずですよ」

■最後にアドバイザーからひと言

「忙しい現代人だからこそ、体を壊さないように。自律神経を乱さない習慣を身につけてアクティブ&ヘルシーになりましょう」

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